「…俺思うんだけど」
「…………」
「禁忌って決めたのは、他人だろ」
「…………」
「俺たちは、俺たちのルールで動いたらいいと思う」
「ルール?」
「うん。俺は父さんの全てを独占したい。全てがほしい。父さんは?」
「俺も…智希を誰にも渡したくない」
「じゃあ、それが俺達のルールにしよう」
「えっ…あっ…あっ…」
有志の頭を撫でこめかみにキスをすると、散々待たされた智希のソレを有志の奥に当てた。
くる、そう思ってしまった有志は強張ってしまい力む。
「…父さん…」
「なっなにっ」
震えている。
「…大きく深呼吸して」
「?」
「やってみて」
口調は優しく穏やかだ。
「……スー」
息を吸い、
「…ハァー」
吐いた途端。
「っ…父さんっ」
「?!っ…あっ…はっああぁっ!」
ぐっと力を込めて先端を押し込んだ。
「あっあっ…くっ…智っ…いっ痛いっ…」
「ごめんっ…ゆっくりするから」
智希はベッドに手をついて小刻みに動き始めると、中のローションが手助けして徐々に中に納まっていく。
「あっ…っ…あっ…入って…くっ…あっ…智っ…の…形がわかるぐらい…凄い密着してっ…あっ」
「半分…入ったよ」
智希は汗でびっしょり額を濡らしていた。
それだけ慎重に、壊れないようにしているからだ。
それからまた時間をかけてゆっくり小刻みに動き、お互いの息が荒く重いものになった頃、全て納まった。
「はっ…はぁ…はぁ…全部…入った…俺の…父さんの中に…」
「…う…そ…」
「本当だよ。俺のお腹、お尻に当たってるだろ」
「…ほんと…だ…あんなのが…入るなんて…」
「…ごめん、動いていい?」
「えっ…あっあっ」
溜まりに溜まった長年の想いを、今ここで。
「あっあっ智っ智希っあぁっ…あっ…ちょっ…激しっ過ぎっるっ!」
「はぁ…っ…父さん…父さんっ」
有志に抱きつき下半身だけを動かし突き上げると、あまりの気持ちよさにすぐイってしまいそうになった。
まだ、まだだ。
もっと、もっと。もっと父さんと繋がっていたい。