階段も簡単に有志を抱えながら登り、ドアの前で一旦有志を下ろしドアノブを回す。
先に有志を入れてエスコートすると、バタンっと扉を閉めた途端後ろから抱きついた。
「っ……ででっ…電気つけないのか…」
「父さんは明るいほうがいいの?」
「えっ」
「俺は明るくてもいいよ。父さんの体ちゃんと見たいし」
「………」
観念、とはこういうことなのだろう。
「こっちきて」
「あっ…」
腕を引っ張られよろけた足取りでベッドへ向かうと、そのまま押し倒されベッドのスプリングと共に寝転んだ。
窓から受けるわずかな月の光と街灯だけが二人を照らしている。
智希は数秒間有志を見下ろしながら何もせず見つめていると、先に痺れを切らしたのは有志だった。
「っ……とっ智っ」
「なに」
満面の、笑み。
「な、なんでそんなじっと見てん……だよ」
「あぁ、ごめん。ちょっと色々思うことあって」
「思うこと?」
「うん。俺ね、本当に父さんが好きだよ」
「智っ」
首筋にキスを落とされる。
至近距離からの智希の声は下半身を疼かせる、というのを先ほど実証済みだ。
そのためすぐ目を閉じ歯を食いしばった。
だからといって疼きが薄くなるわけではないのだけれど。
「本当に好き」
「あっくっ…」
耳たぶを舐められ低く囁かれる。
そのまま舌を這わせながらまた首筋にいくと、赤い痕をたくさんつけながら愛撫していった。
「好き、愛してる。だから…」
「あっ…はっ」
「だから…これから俺がすることを、罪だとは思わないで」
「智…希?」
智希の声は、震えていた。
それに気づいた有志は智希の顔を見ようと体勢を変えた。
しかし簡単に腕を掴まれクルリと反転しうつ伏せにさせられる。
「えっ…ちょっ…なにっ」
「父さん、好きだよ」
「智?…智っ…あっ…ちょっ??」
膝を立たせて四つん這いになると、顔をベッドにつけたままのため臀部が高く上を向いている。
そこに軽く口付けをし、双丘を割って蕾に舌を這わせた。
「智希っ!!どこ舐めてっ…ちょっ…と!!」
やっとベッドに手をついて体勢を起こし抗議しようと振りかえるけれど、圧倒的な力の差で体が動かない。
智希はあぐらをかいた状態で有志の股の間に潜り込み、双丘を掴んで固定していた。
そんな、見られたことも触られたこともない箇所を舐められ羞恥のあまり大きく暴れてしまう。