第1章
40
「じゃあ、いつでもシたくなったら呼んでください。本当に毎日でも、何時間でも、付き合いますから」
「…………」
ガラガラっと扉を開け今度は後輩らしい爽やかな笑顔を向けると教室を先に出て行った。
「……ごめん」
ポツリ、残された智希は懺悔する。
「ごめん……佐倉」
懺悔は、まだ終わらない。
「ごめん、父さん」
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