「はぁ、はっ、はぁ、はぁ」
さっきも辛そうだったが、イった直後もかなり辛そうだ。
佐倉の肩が大きく上下し、胸は最高潮に膨らんでいる。
ここで止めるべきなのだろうか。
「はあっはぁっ……次は先輩」
「佐倉」
「ダメだよ」
何も言っていないのに、すべて見透かされていた。
「もう、引き返せないよ」
「さく、…ら」
「次は先輩が気持ちよくなって」
見上げながら言う佐倉の顔はなぜか辛そうだった。
傷つけた?
「ギブアンドテイクだよ。俺だけ気持ちよくなってちゃダメじゃん」
「俺って卑怯…だよな」
「うん」
即答された。
ごめん。それでも、お前を好きになることは出来ない。
「いっそ罪悪感とか取っ払って乱暴にしてくれた方が気が楽かも」
「俺の性格上それは出来ないな」
「だと思った」
クスっと笑った声が聞こえると、佐倉は再び智希の体に潜り込み萎えてしまっているソレをくわえた。
「ぅっ」
「…っんっんっ……ん」
体は本当に正直で。
簡単に熱を帯びていく。
すぐイってしまわないよう智希は歯を食いしばり佐倉の頭を撫でた。
佐倉の喉奥が鳴る。
「んっんっ…はっ」
咥えたことなんかないであろうその部分を一生懸命舐めて奉仕する。
気持ちよくなってもらいたい一心で。