「んっんんっはっ」
交差される舌を何度も貪って、抱きしめられた肌からは熱すぎる熱を感じる。
有志の腹の辺りに、智希のソレが当った。
もう、こちらも限界のようだ。
「父さん、好き」
「俺も、智が好き」
確かめ合う合図のように。
智希は有志を抱き寄せそのまま流れるようにベットに押し倒した。
スプリングが揺れ音を立てる。
「もうちょっとだけ準備するな」
「ん」
智希は有志の足首を掴み反転させ仰向けにすると、腰を高く突き出させ四つん這いにする。
「何回見ても可愛い」
「そっそんなとこジロジロ見るな」
再びチュッっと尻にキスを落とすと、双丘に顔を埋めた。
「んっ!」
人間の慣れとは凄いもので、先ほどより恥ずかしくない。
しかし快感は先ほどより強くなり、中を動く舌に誘導されるようにどんどん腰が動いていく。
なんでこいつこんなに舐めるのうまいんだ!
嫉妬にも似た感情が出てくるが、言わない。
「あっ智っあっ」
「凄いよ父さん、もう指4本も入った」
「うそ…」
「ほんと。ほら、聞こえる?この音父さんが出してるんだよ」
中に溜まった唾液と指が空気音を作り、とても卑猥な音が響いている。
「あっやっやめっそんな音出すなっ」
「出すなって…父さんが出してるんだよ」
「あっあっ」
まるでおもちゃで遊ぶように拡げていく。
舌だけで蕩けさせられた有志は、四つん這いもままならないほど腰を震わせていた。
「父さんこっち向いて」
「ん」
有志を仰向けにさせると、智希はベットに手をつき上から見下ろした。
少し、震えているようだ。
「怖い?」
「あ、あの」
「ん?」
「あのな…。実はあの日…初めてヤった次の日」
「うん」
「こっ、腰が筋肉痛になっちゃって……。椅子に座るのもちょっと大変だったんだ」
「………」
「だ、だからその…あんま激しくしないっ」
「それ、煽ってんの?」
「なっ!」
「ごめん、今ので火がついた」
「ほんと!俺!エエエッチ自体が凄く久しぶりなんだから…だからあんま」
「だから、それを煽ってるって言うの」
「っ……」
有志は思わず口を手で押さえると、ニコっと笑った智希は腕を掴みゆっくり引き剥がした。