「智」
「なぁに」
「……っ……」
「ん?」
言えない。
でもこのままでは本当にここで。
有志はブンブンと頭を振ると、ドアに手をつきながら振り返り智希を見上げた。
「と、智希の部屋に行きたい」
智希の股間が唸ったのは、言うまでもない。
「父さん」
「あっ」
有志を後ろから抱きしめると、もう破裂寸前の自分のソコを服の上から有志の尻に押し当てた。
「わかる?」
「うん…」
「なんでそんな可愛いの。反則だよ」
回された智希の腕にそっと自分の手を重ね、スリスリと頬を擦りつける。
「もうこの際どう思われてもいいから智希の部屋行こう」
「うん、俺ももう限界」
「ま、まずは玄関の鍵閉めてからな!」
「そだね」
智希はクスクス笑うと、鍵を閉め終えた有志を振り向かせキスをした。
「んっ」
「いこ」
「うん」
差し出された智希の手をとり2階へ上がって行く。
繋がられた手は心臓の音が聞こえるのではないかと思うほど熱く脈打っている。
「お邪魔します」
「はいどうぞ」
まるで結婚初夜のようで。
智希の部屋の真ん中でソワソワしていると、智希は笑いながらベットに座った。
ユニフォームを脱ぎ適当に床に置く。
無駄な肉のない、だけどまだ未熟な体型は、何度見てもうっとりする。
有志はどんどん服を脱いでいく智希に夢中だった。
「きて」
「智…」
有志も、唯一着ていたシャツを脱ぎ捨て智希の胸に飛び込んだ。
熱く深いキスをする。