第3章
12

「っ!」

「ははっ。中がキュって締まったよ」

「っ!」

「今から鍵閉める?音でバレちゃうね」

「………」

「じゃあ、このまま続きしようか」

「なんでそうっ……っ!!」

智希の指は一気に抜かれ、代わりに人差し指と中指が入ってきた。
長さが加わりさらにゾクゾクと快感が押し寄せてくる。

『ピンポーン』

「っ!!」

「ほら、また締まった」

智希を睨みつけると、優しく笑うその笑顔に思わず見とれてしまう。
こんなことして、許せるわけないのに。

それでも、智希の嬉しそうな笑顔を見ると全て許してしまう。

気が付けば指は3本になり、中をグチグチとかき混ぜながら舌も押し込まれている。
震える足を一生懸命こらえ、有志は何事もなく訪問者が帰ってくれることだけを願った。

出来るだけ声を出さないよう頑張っているのだが、下半身の刺激がきつすぎて声が漏れてしまう。

早く、早く帰れ。

開かれた状態の鍵を見つめる。
なかなか帰らない訪問者に、大事な用事ならすみません。そう思いながら智希の愛撫を受けていた。

すると諦めたのか、訪問者は足音をたてて戻っていった。

「はぁ」

有志に安堵の声が漏れる。

「よかったね」

「おっお前!もし泥棒とかで鍵が開いてることバレて中に入られたらっ!」

「これで心置きなくできるね」

「はっ話しを聞きなさい!」

怒ってはみるものの、ほぼ裸で息子に尻を突き出している状態だ。
全く説得力はない。

しかも触られていなかった有志のソコはポタポタと床に零れるほど先走りを始めていた。
ソレ本体は、すでに上を向いている。

「こっちも、触ってあげるね」

「あっあぁっ!」

中を勢い良く混ぜながら同時に前を掴むと、それだけでイってしまいそうだったので腰を引いて耐えた。
このままでは玄関を汚してしまう。

「と智希」

「ん?」

「………」

「どうしたの?」

「あっ!」

黙り込む有志の内壁を擦ると、背中を弓なりに反らし喘いだ。

正直もう、我慢の限界だ。
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