少々よろこぶ



「えっフラン??」

「ミーちゃんとここにいますーっっ」

「にしても似すぎよぉっ」

「どうなってやがるっ!!」



皆茫然とあらわれた少女を見つめる


それもそのはず

顔や口調、仕草がまるでフランの生き写しか双子のようだ


「心当たりねーのかよ、カエル」


「センパイも知ってるでしょー、ミーは天涯孤独のはずですーっ!!」




痛いといいながら腰を擦るフランそっくりな少女

だが同じ翡翠の髪は背中ほどロングヘアーにゆるふわな感じでウェーブがかかっており


瞳は透き通るようなアイスブルー


本当に痛いのか若干潤んでいる


『ここどこですー??成功したのー??まさかの失敗ー??』


「…おい、てめぇは誰だ」

ボスの低い重低音が響く

だが、それに臆することなくきょとんとした表情で回りを見回す


まるで何かを確認するように『つかぬことを伺いますがー、今西暦何年ですかー??』


「今は###年よ」


そして突然ぷるぷる体が震えだし手を腹にもっていき握り拳を作る


「ちょっとー、どうしたんですかー」


フランが彼女に近づいていく

「おい、カエルっ!!」

「フランちゃんっ!!」


注意は無視する

フランも少なからず動揺していた

突然現れた自身にそっくりな少女

気にならない訳がなく


ちゃんとみたいですー


彼女の肩に手をかけようとした瞬間、



『やったーー!!!! 成功ですーー!! ちゃんと過去に来れましたーー!!!!』


満面の笑みを浮かべ両手を天に突き上げる少女


わーい、とピョコピョコ跳ねる


その姿はとても愛らしいのだが

普段ポーカーフェイスなフランを見慣れているぶんなんとなく新鮮だ


悪魔でも顔だけは限りなく似ているのである


そしてはたと皆にひとつの疑問が浮かぶ


「「「「「「過去にこれたぁ!?!?」」」」」」


『はーい、ミーは未来の人間ですよー』


「「「「「「未来ぃぃぃ!?!?!?」」」」」」


さて、どうなることやら




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