永遠 | ナノ
幼い頃から・・・
僕は土方さんが嫌いだ―――
わがままで、俺様で、不器用で、自分勝手で。
気に入らなかった。
幼い頃からずっと・・・
僕は近藤さんを尊敬している。
兄のような存在だった。
なのに、誰よりも仲が良かったのは土方さん。
僕だって――――――――――
近藤さんは、土方さんを信頼していた。
だから、副長に任命したのだろう。
誰よりも、土方さんの意見を聞いていた。
なのに・・・・・・
近藤さんは死んでしまった。
土方さんが傍に付いて居ながら。
僕があの時傍に居たら、近藤さんは死ななかったのか―?
あの状況は、どうにもならなかったのかもしれない。
だけど、僕は許せそうにない・・・
この身体は病に蝕まれてしまった。
末期の労咳と、羅刹のせいで何時死ぬかわからない。
僕には、人を切ることしか出来ない。
なのに今は刀を握ることすら難しい。
羅刹になれば、再び刀を振ることが出来るだろう。
さて、最後の仕事をするか――――
新選組に向かって、敵が来ている。
数十人は居るだろうし、鉄砲も・・・
羅刹になれば、数発当たっても少しは持つだろう。
少しで良い、奴らを切るまで・・・・・・・
土方さんは、大嫌いだったけど・・・
今の『新選組』を引っ張っていけるのは、土方さんしか居ないしね。
近藤さんが『新選組』を託した土方さんなら、僕も守らなきゃ駄目だよね―――?
これが、一番組組長の最後の仕事・・・
土方さんは、千鶴ちゃんに任せたよ―――――
「新選組一番組組長、沖田総司!!!!!」
***********************************
終わった・・・
一回書いたんだけど、消してたみたいで(/_;)
最後の台詞は、沖田が敵に向かって言いました。
あの後、沖田は羅刹になり一人で数十人を倒します。
だけど力尽きて行方しれず・・・
確実に死んだけど。
私はこのシーン見て泣きそうになりました。
いや、沖田目線なのは、私の勝手・・・
すぐ感情移入しちゃう子でごめんなさい<(_ _)>
- 4 -
[*前] | [次#]
ページ: