消滅 | ナノ
さようなら


白い壁。
白い天井。
白い家具。
ここはとある病院のとある病室。

居るのは私と両親。
だけど、聞こえるのは点滴の音のみ。
何も話すことはないから、ぼーっと二人を見ていれば勝手に喋って出ていってくれる

こんな日に来ないでほしいと私は思うが、看護婦が黙ってはいない
いらないお節介をやいて電話するのだ


「17歳の誕生日おめでとう。これは私達からのプレゼントよ」


淡々と言われ、箱を机の上に乗せられる
そんな無表情で言うなら、祝わなくていいからさっさと帰ってほしいものです


「ありがとう」


私も無表情で返してやる


「父さん達は仕事も忙しくなるし、もう来れないかもしれない。看護婦さん達や焔君の言うことをちゃんと聞いて、頑張るんだよ」


は?何を頑張れっていうんですか?
手術?それとも一人でこの人生を最後まで生き抜くこと?
どうせ仕事なんてただの言い訳。
本当は私の病気の重さに耐えきれないだけのくせに


「はい」
「それじゃあな」
「また……会えたらいいわね」


今からはただの他人。
私の両親は今し方……死んだ。
本当はまだ、親でいてほしいと思います。
だけど、我が侭なんて言いたくないから、薄く笑いそして言います。



バイバイ、私の親だったただの他人さん

(そして、少女はベットに寝ころび)(外での不謹慎な悪口を聞きながら)(彼が来るのを待ち)(眠りにつきましたとさ)




▼夜中のテンションだと大分お題から逸れまくっていたので直しました
結果:変わった気がしない←




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