消滅 | ナノ
毒に溺れた白雪姫


「なんか面白そうな物無いの?」
「なんで俺んちにそんなもん求めんだよ」
「ああ、そうだね。君にそんな物求めても無駄か」
「失礼だなテメェ」

そんな会話を少しして椅子に座る
因みに臨也は回る椅子に座ってるんだと思う
ぐるぐる回ったときにたまに軋む音が鳴ってるから
それで喋ってるから端から見たら正直うざいんだろう
俺は見えないから分からないが

「…ところでさ、あの子誰」
「……は?」

後ろを向いてみるも見えるわけもない

「…雷牙、お客さん?」

その声を聞いて分かった

「ああ、光か…。俺の遠い親戚」
「へぇ、君の」

そう言って、光の方に歩いていき臨也は挨拶をする

「こんにちは、光ちゃん。俺は折原臨也。よろしくね」
「よろしくお願いします。…えっと、折原さん?」
「臨也でいいよ」
「小学生の餓鬼に変なこと吹き込むなよ」

ほっとくと変なことを吹き込まれかねないからな

「俺がそんな奴に見える?」
「ああ、充分」
「酷いなぁ」


毒に溺れた白雪姫
(俺はこの時気付いてなかったんだ)
(白雪姫が毒林檎の毒に侵された様に)
(光が"折原臨也"と言う毒に)
(侵されていたなんて)




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