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彼が槙島に手をかけた日から、私たちの道は違ってしまった。同じ刑事と言えど、彼は執行官――所詮は潜在犯。いつかこんな日が来るのだろうと、そんな予感はしていた。いや、きっと最初から分かり合えない運命だったのかもしれない。
私の中の正義が、少しだけ揺らぐ――けれど結末は変わらない。私情になど流されてはならない。
なんて悲しい運命なんだろう。
刑事でなければ、例えば別の出会い方をしていれば、きっとこんな思いをすることなんてなかったのに。


お題:狡噛で「好きなのに」
似たような話があった気がしなくもない。
2017/12/23 (Sat) 13:05
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