ss
「……何これ餌付けのつもり?(やばい食べたい超美味そう)」
「酷い言い方をするね。たまたま出先で君が好きなケーキ屋を見つけたから買って来ただけなのに」
「別に頼んでないし、あなたが何か仕込んでる可能性だってないとは言い切れない」
「疑り深いというのも困りものだね」
「だって私、まだあなたの事完全に信用したわけじゃないもの」
「……仕方ない、ではこれは僕がいただくとしよう。紅茶に合いそうだ」
「(ああっ、行かないで私のケーキちゃん!)」
「……本当にいらないのかい?」
「い、いらないわよ!」
「そうか……もったいない」
「(こいつ……!)」
「しかし生憎だが僕は甘いものはあまり好きじゃなくてね。やっぱり君にあげるよ。毒なんて入ってないから、後でゆっくり食べるといい」
「そ、そんなに私に食べて欲しいって言うなら仕方ないわね!食べてあげるわよ!」
「ふふ、君のそういうところは僕を楽しませてくれる要素のひとつで飽きないよ」
「(何この圧倒的敗北感……!)」


優しいんだか弄んでるんだか(笑)
2016/11/06 (Sun) 12:58
- ナノ -