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「僕はね、ライ麦畑の番人のように君を見守っていたいんだよ」
「また何かの本を読んだのね」
「君がどこへ走っていくのか、どんな顔をするのか――この人類の黄昏に満ちた世界で、夕暮れのライ麦畑で、見ていたいんだ」
「真顔で堂々とストーカー発言するのやめて」
「ストーカーと言うのは聞こえが悪いな。僕はただ純粋に君の行く先に興味があるんだ。君の全てが知りたいだけだよ」
「それがストーカーだって言ってるの!」
「これは僕なりの君へのささやかな好意の表れでもあるんだが……伝わっていないようで残念だ」
「まどろっこしくて何ひとつ伝わらない!」


特典ボイスネタA
真面目に書くか悩んだ結果こうなった。
2016/10/24 (Mon) 12:57
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