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読書をしている槙島さんに紅茶の差し入れをしたのはただの親切心からだった。しかし自発的に動くとどうも裏目に出てしまう事が多い。案の定手を滑らせてしまって、紅茶を槙島さんのシャツにこぼしてしまった。

「あっ、ごめんなさい!本当にごめんなさい……!や、火傷とかその、してませんか!?」
「君が悪意でした事でないのは十二分に理解しているつもりだ」
「はい……本当にすみません」
「けれどそれが僕にとって喜ばしい事でない事は理解して欲しい」
「はい……(遠回しに言ってくる感じが逆に怖い!)」
「シャツを替えてくる。君はしばらく僕が読んでいた本を読んでおくといい」
「え、で、でも……!」
「読書は自分自身を見つめ直すツールでもある。君には読み応えのある小説だが、きっと勉強になると思うよ」
「(笑顔が怖い!)あ、ありがとうございます……」

……これはもしかしなくても『余計な事はしないで大人しくしてろ』って意味、だよね……?槙島さんって独特の言い回しに加えて感情が読み取りにくいし、何が言いたいのかイマイチわからなくて余計に怖い!


ゲームの特典ボイスがネタ。槙島さんって知的すぎて逆に面倒くさい(笑)
2016/10/22 (Sat) 12:56
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