やっぱりダメだ。どう頑張っても上手く描けない。
芸術の秋だというから暇つぶしに描いてはみたものの酷すぎて目も当てられない。

「なんだそれは。本当に絵か？ヘッタクソだなァ！」
「なっ……！ていうかいきなり現れて開口一番がそれ！？」
「酷い、酷すぎる。これは幼稚園児よりも下手くそだぞッ！酷いなんてもんじゃあない。一体どうしたらこんなものが描けるんだッ！」
「自覚してるからいちいち大声で言うな！！嫌味か！」
「この天才漫画家のぼくからしたら見ていられたもんじゃあない！」
「そりゃそうでしょうね！プロの漫画家からすればド素人の私が描いたやつなんて絵ですらないもんね！！」
「だからこのぼくが特別にレクチャーしてやるよ」
「……いや、頼んでないけど？」
「つべこべ言うんじゃあないよ。酷すぎて見てられないからこのぼくが教えてやるって言ってんだ。明日ぼくの家に来い。わかったな」
「え、何これまさかのプロの漫画家によるお絵かき教室開催？？」


ただの口実で単に一緒にいたいだけの露伴先生。
夢主の画力は絵心ない芸人並に酷い(笑)