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「ギノさんっ!」
「その呼び方はやめろと何度も言ってるだろう」
「あのですね、前からずっと気になってたんです。前髪が長いので切りましょう!」
「断る」
「ハサミとくしは用意済みです!さあ座って下さい!」
「っ、おい!」
「眼鏡は外してー、あ、目開けちゃダメですよ〜。パッツンになりたくなかったら動かないで下さいね〜」
「くっ…!」

ジョキジョキ…ジョキジョキ…

「んーこんなもんかなぁ。あとはポニテになんかしちゃったりして…はい、完成!鏡見てみて下さい!」
「…自分じゃないみたいだな。それに視界が広く感じる」
「うんうん、やっぱりこっちのギノさんの方が素敵です!」
「っ…!」
「?どうしたんですか?顔少し赤いですよ?大丈夫ですか?」
「う、うるさい。勝手にこんな風にした事許してないからな」
「え〜でも私はこっちの方が好きです!カッコイイですよ」
「っ…、もういい。休憩してくる」

「…ギノの奴イメチェンでもしたのか?」
「あ、狡噛さん。私の腕前でよりカッコ良くなったと思いません?」
「あんまり真面目なギノをからかってやるなよ」
「何言ってるんですか、私はいつでも真剣ですよ!…でも照れた顔にはドキッとしました」
「(付き合ってないのが不思議だ…)」


前髪長すぎじゃね?鬱陶しくね?って思ってたら出来た話。
全力な夢主に振り回されつつも本気では怒れないギノさん。
2015/01/18 (Sun) 11:01
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