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「はぁ〜……あ、狡噛さん。お疲れ様です」
「ああ。あんたも毎日大変だな」
「想像以上に監視官って大変なんですね…」
「血生臭い現場ばかりで色相濁ったりしてないか?」
「それに関しては自分でも驚くほどクリアで…いいんだか悪いんだか複雑な気分ですよ…」
「クリアでいいに越したことはないだろう。監視官なら尚更な」
「まあ、濁るとしたら休みの日の唯一の楽しみであるマッサージに行けないストレスですかね」
「あんた俺より若いのに年寄りじみた事言うんだな」
「年寄りならまだいいですよ。問題は女子力がゼロに近い事です。これは死活問題です。多分宜野座さんの方が女子力高いと思います」
「女子力とやらが俺にはよくわからんな」
「ふふっ、そうかもですね。…前から思ってたんですけど狡噛さんってすごく綺麗な瞳してますよね」
「…色相が濁って執行官落ちした奴の瞳が綺麗なわけないだろう」
「機械が判断するものが全てじゃないですよ。狡噛さんの瞳は綺麗です、これは褒めてるんですよ?」
「そうか。監視官が言うならそういう事にしておく」
「(猟犬のように鋭く、時に優しく澄んだその瞳に私は――)」


狡噛さんの瞳がキレイってことが言いたかっただけ。唐突すぎるのはスルーで。
2015/01/18 (Sun) 11:00
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