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「…あら、本当にあと少しだった。って事で団長、頑張りましょうね」
「どこ行くつもり?逃がさないよ」
「別に逃げませんよ。お茶煎れてくるだけです」
「いらない。いいから黙って手伝え」
「だから手伝うほどの量じゃないですってば…」
「大体お前は戦闘じゃ役に立たないんだからこのくらい当然だろ」
「そりゃ私は夜兎じゃありませんし」
「それに団長の俺に逆らうなんて許さないよ」
「(こういう時ばっかり…)…ハァ、わかりました。手伝います」

一時間後――

「んー、終わったぁ!」
「お疲れ」
「お疲れ様…じゃないですよ!結局全部私がやっちゃったじゃないですか!」
「本当にお前は働き者だね。俺がやるまでもなかったよ」
「…まさか最初から私にやらせる気でした?」
「もちろん。最初からする気なんてないよ」
「お願いですから少しは仕事して下さい…」
「お前と阿伏兎が一緒にいるのが気に食わなかったからこうしただけ」
「そんな子供みたいな事言ってないで…もう」
「言っとくけど次から阿伏兎の事手伝うの禁止だから」
「じゃあそうしなくてもいいように、団長がやる気出してくれるように頑張ります」

2014/12/12 (Fri) 10:57
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