1.屋上へ続く階段(千歳)

「おーし!最後に屋上入った奴あとで俺にアクエリ奢れー!」
「はあ?!ちょ、2人しかおらんのに無茶言うんやなか!」
「よーし佐上の本気見せてやる!」
「ちょ、…っ佐上ー!」
「うっせ千歳!ほっほっほ!」
「か、階段辛かー!」
「頑張れ千歳!屋上ついたら爽やかな風が!」
「そしてお前にアクエリ奢ることになるっちゃろが!ばーか!」
「あ、ばかって言った方がばかなんだぞ!もじゃ毛!」
「む、むかつくこいつ…!」
「よーし!オープンザウィンドウ!」
「ドアばいばーか!」

(あとでアクエリ奢れよー)
(……うざっ)



2.第二理科室(白石)

「……ん?何か薬品入れる順番間違えた俺?」
「おう、間違えとるで」
「ちょ、止めろよ白石!」
「ちょっとどうなるか気になって」
「お前…ほんと何というか…」
「まあまあ、順番間違えても混ざっとることには変わりないんやし、次行くで」
「ええええ…いや、まあそんなに問題ないけどよ」
「えーと次は…佐上ノート借りるでー」
「あ、俺ノートにやり方書いてない」
「……アホか…」
「教科書に書いてあんじゃん!」
「佐上にはがっかりやで…」
「どうもすいませんでした!」

(…合同実験の度ありがとうございます)
(いえいえ)



3.廊下側最前列(石田)

「……はああ…」
「佐上、借りとった教科書…って席変わったんか」
「あ、銀さーん…」
「一番後ろから一番前か…悲劇やな」
「しかも廊下側って言うオプション付き…ないわああー!」
「気張るしかないな。…次の席替えはいつなんや?」
「昨日席替えだったから…一月はここだああ…!」
「……佐上、慰めにもならんがこれやるわ」
「…かっぱえびせん…!うわあああん銀さん大好きー!」
「窓側の一番前は大変やからな…」

(ほんと銀さん仏だ…!)
(佐上はほんまかっぱえびせん好きやな)



4.体育館の舞台裏(金色/一氏)

「見てん!アタシの晴れ舞台!」
「いよっ!小春かわいいでー!」
「アホかユウくん!アタシは美しいの!」
「せやった!美しいで小春ー!」
「……ホモップルさあ…ちゃんと掃除しろよ…」
「なんやの佐上さん、ノリ悪いわあ」
「仕事に真面目なんもええけど、小春も美人やで!」
「ユウジ意味わかんねえし!…あーもう良いから、ほら俺ステージ下掃除してくるからな」
「あらーじゃあアタシは佐上さんについていこっ!」
「はあ?!小春浮気か!死なすど!」
「もういい加減にしろよ…」

(モップがけ競争だあああ!)
(オラァ!一氏手ェ抜くなや!)
(えええ…小春ゥ…)



5.空き教室で(渡邊)

「……オサムちゃん…個人面談って部活でもする意味あんのか…?」
「ええやろ別にーはいじゃあ質問です」
「…意味分かんね…」
「オサムちゃんのこと好きですか」
「だんごむしレベルで好きです」
「何やそれ…佐上だんごむし好きなんか?」
「…虫の中では、まあ…」
「悲しいわあ…俺は佐上のことあんパンくらい好きやのに…」
「俺と同じくらいだろそれ」
「いやいや、マジで結構好きやで」
「きもちわるっ」
「はいじゃあ次の質問…オサムちゃんを格好良いと思いますか」
「俺部活に戻っても良い?」

(オサムちゃんたまーに真面目に気持ち悪いよな)
(愛やで、愛)


学校生活五題(確かに恋だった)


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