(ハートビート/円堂)


「なあなあ、遊ぼうぜー」

「うるさい守ちょっと黙ってろ」

「なあなあなあなあ」

「お前勉強しに来たんじゃないのかよ!」

「勉強する気なくなった!」

「じゃあ帰れ!」

「えー…だって目の前でサッカー見られたら…なあ?何の試合見てんだ?」

「アジアカップ見直してんの」

「俺も見たい!」

「勉強しろ」

「目の前にサッカーがある限り!俺はその道を選ぶ!」

「ああもうお前は…しょうがねぇなあ…」

「へへへ!」

「……って、これ決勝だけど」

「俺全試合見てるから大丈夫だぜ!」

「じゃあなおのこと勉強しろよ!」

「それとこれとは別だろ!」

「……はあ…サッカー前にしたお前に何言っても無駄か…」

「そう言うこと!…あ、あとさ」

「ん?」

「こうやって試合見てたら、俺もサッカーしたくなってきた」

「…期待を込めた目で見てくんな」

「なーなー!サッカーやろうぜ!」

「しません!」







(トレッカンテとクラッキ/テレス)


「テレスーテレスー!」

「……何だよ」

「ハグって良いよなあ!心暖まるよなあ!」

「……だから?」

「ハグさせてくださいお願いします」

「嫌だ、暑苦しい」

「ほらテレス今寒い時期だから!ね!」

「ね、じゃねえ。させねえからな」

「冷たい…最近テレス冷たいよな…フィリップみたいだ」

「エドガーはさせてくれたのか?」

「いいや、丁重に断られた。エイドリアンには殴られた。フィリップにはまたごみ虫がって言われた」

「………仕方ねえな」

「わああああテレス大好きいいいい!」

「うぐっ」

「人肌万歳…!うおおおお!」

「…つか、何であんたハグ好きなんだよ」

「……何か、好きだから」

「理由になってねえぞ」

「好きなもんは好きなの!」

「……」

「ハグもステーキもテレスも大好きだ!」

「俺はハグとステーキと同レベルかよ…」






(チャンピオーネ/マネズ)




「それじゃあいきますよ…!」

「…ッ」

「せーの!」


「たけのこたけのこにょっきっき!」


「ッ1にょっき!」

「おああ!ふっちゃんはやっ!」

「ふふ、早い者勝ちですよ」

「……」

「……」

「心理戦ですね…けど!私は負けませんよ!絶対!」

「春すげぇ自信…俺だって負けられね…」

「2にょっき!」

「あ!」

「秋ちゃん!秋ちゃんちょっ!」

「油断大敵ですよ、コーチ?」

「うう…春との一対一か…」

「……」

「……」

「……ッ」

「……ッ」

「コーチも春奈さんもがんばれ!」

「張り詰めてるわね…ふふふ」

「…ッ3にょっき!」

「3にょっき!」

「あ」

「……コーチ!空気読んでください!」

「空気読んだらあのタイミングだったんだよ!」

「はい、お二人の負けですね」

「じゃあ夕飯の買い出しは二人に頼みました!これ、リストです」

「秋ちゃん嬉しそうだね…」

「はい!」

「負ける予定じゃなかったのになあ…」

「…しょうがねえ、行くか春」

「はい…」

「いってらっしゃい!」

「ふっちゃんまで…!」

「次は負けませんからねー!」



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