＠ラス系+α小噺倉庫

0325 WF/ナナハレ





(N絆ルートED後)



「…あー、うん、うん。ほんとそれ」

「――、……―っ…どけって！もー！…っついた！」

「ん？…うん、ごめん。ハレルヤの声がした。…うん。…はい。じゃあな」

「ッナナシ！オレだ！ハレルヤだ！ここ開け…」

「滑り込め」

「っ！」

「…ナイス。…で、何か用ハレルヤ？」

「ナナシ！お前、すげえ、人気者だな…っ！部屋の前に人の壁できてるぞ！」

「な。いい迷惑」

「…はは！そんなことだろうと思った」

「…フリンの方も凄いらしい。やっぱり変に公表とか、祝賀会とかしない方が良かったな…失敗した」

「フリンの方もって…フリンどっかに部屋借りたのか？」

「みたい。俺もどこか知らねえけど…それすらもさっさと嗅ぎ当てるんだからすげえよな」

「…二人とも、かっけーからな」

「はあ？フリンは分かるけど俺のどこが。自分で言うのもアレだけど女受け悪いだろ、俺の容姿は」

「ワイルド系？って奴らしいぜ」

「馬鹿じゃねえの…ワイルドってのはシヴァみたいな奴のことを言うんだよ。…なあ？」

「なぜそこで僕に話を振るのかな？」

「クリシュナ…」

「やあ、久しぶりだねハレルヤ。そんな目で睨まないでくれるかな。これでも大人しく彼に使役されているのだから」

「あ！クリシュナが出てってこう…魅惑のボイス的な…」

「無茶を言わないでくれるかな？君に使役されてるとは言え彼らにとって僕は敵だよ？間違いなく血祭りにされるだろう」

「その隙に俺が逃げ出すから」

「仲魔を生け贄にしないでくれないかな」

「頑張れクリシュナ！えいえいおー！」

「かわいこぶってるつもりだったら一発殴るよ」

「ごめんって」

「まったく…流石ダグザの神殺しだけあってテンションが鬱陶しい…」

「と言いながらザン系の技食らう度に俺の腕にしがみついてるの誰だよ」

「鬱陶しい子ほど可愛いってね？」

「殴るぞ」

「ごめん」

「……な、仲…良いんだな」

「わりとな」

「子守歌を歌ってあげるくらいには仲が良いさ」

「子守歌？」

「こいつむかつくほど声が良いからさ、子守歌が耳に心地良いのなんのって」

「フフフ…」

「何で恥ずかしがってんだよ…。って！今はそれどころじゃねえって！部屋の前どうすんだよ」

「まあ、寝てやり過ごすかなって」

「そのために僕も着替えを済ましているしね」

「見慣れない服だと思ったらそれパジャマか！クリシュナパジャマか！」

「ナナシが買ってくれたよ。似合うだろう？」

「似合うけど…」

「ハレルヤも寝てくか？慣れれば人の声も気にならないぜ」

「えええ…いや、オレはアサヒからお前の部屋の前がやばいって聞いたから来ただけだし」

「ふああ…折角の休みなのになー」

「まあ、そんな日もあるさ。さて、枕枕と…」

「…阿修羅会が人払いしようかって、言いに来たんだけど…」

「ハレルヤ大好き」

「うお…っお、おお…」

「ほら！クリシュナも！」

「え？僕も抱き付く必要はないんじゃないかな？」

「ハレルヤー！持つべき物は権力だよなー！」

「そこは友達って言えよ！…いや、友達でも正直微妙だけど…」

「え？持つべき物は優しい相棒？」

「お、おう…それなら…良い」

「クリシュナ、これで買い物行けるぞ」

「ん？それはつまり僕が食べたいと駄々を捏ねていたころっけとやらを食べに行けるということかな？」

「駄々を捏ねてる自覚はあったんだな…」

「君があまりにも美味しいとアピールするから気になって仕方が無くて夜も8時間ほどしか眠れないんだ」

「ツッコミ待ちか？」

「放っといて良いよ。…あとあのコロッケたまに動くから」

「動く？…それは俗に言う…おどりぐい…とやらか…？」

「よくわかんねえ。生き物かどうかも怪しいし。ま、とにかくだ！外に出られるならなんでもいい！宜しく頼んだハレルヤ！」

「おう！…お前ら！人払い頼んだぜ！」

《お任せくださいオヤジ！》

《オヤジ、何て人払いしやす？オヤジが通るから道開けろ、でいいんすか？》

「あー…そうだな…。ナナシを阿修羅会の会議に呼んでるから迎えに来たって、そんな感じで頼むわ」

《了解だぜぇ！》

《少々お待ちくだせぇオヤジ！》

「……おお…女共の非難の声が…」

「と言うか彼女たちはなぜこんな男が良いんだい？僕の方が端麗だろうに」

「それな」

「おいおい…オレはナナシ格好良いと思うぜ？何てったってオレ達のリーダーだしな！」

「……」

「のろけか？」

「なんでだよ！ってかナナシも急に恥ずかしがんなよ！いつもなら笑って流すくせに！」

「いや…こう改まって言われると…うん…」

「な…！……だ、大体、前からもっと真に受けろって、話だろ…」

「…は、ハレルヤも格好良いぞ。…最近」

「え…？あ、そ、そうか…？えへへ…」

「ぼくもお、ナナシーかっこいいとーおもいますう」

「おいクリシュナ」

「どうやら静かになったようだ。出よう。ころっけが僕を待っている」

「お前ほんと地味に誰よりも仲魔生活謳歌してねえ？」

「くそー…良い雰囲気だったのに…！」



クリシュナを仲魔にした途端謎の愛着が湧きました。





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