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待ってろ




"今日は夜のそら綺麗だよ"


「送信、と。」


普段はこんなメール送らない。

何かと無理やりメールする理由をつけて送信しているから話題が尽きてしまったのだ。


最近あまり竜士と会えていないせいかそれに比例してなぜか私のメールを送る回数は増えていた。



竜士は一端の祓魔師となった。

最近は任務とかいろいろ忙しいようで。

私も竜士ほどは忙しくないけど任務がある。

だからお休みがなかなか重ならなくて会えないのだ。

ピロリン

携帯がなる。

メールの着信が一件。もちろん竜士からだ。

内容は、


"どないかしたか?"


というものだった。


"別に何も無いよ、どうして?"


そう返してみれば。


"いつもこないなこといわんやろ。とうとうネタが尽きたか?"


と、意地悪そうな笑みを浮かべた顔の絵文字とともにそんな文章が来た。


"なんでわかるの。"


少しむすっとした顔の絵文字をつけて返信した。


"わかるわ、そんなもん。お前の彼氏やからな"


"なにそれ、でもうれしい。大好き竜士
しばらく会えなくて寂しかったけど、寂しくなくなった"


ハートマークつけて送ってやったら、しばらく10分くらい返信が途絶えた気がした。

そしてしばらく返ってこないなとか思ってたら。


"今どこや。"


とやっと返ってきた。


"家にいるよ。"


そう返信したらものの数秒で


"待っとれ"


なんて返事がきた。


ただの文字なのにそのたった四文字にきゅんとした。




(あ、本当に来た。)


(当たり前や、男に二言はあるかい。)


(やっぱ大好き大大大大好き!)







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