02
「その女の子かっこいいね。」
そういったレイラに、彼女の祖父(ブックマン)は答えた。
ブ「そうだろう、この物語の娘は我が一族の血筋にある。
そして代々この家に生まれた女子にはレイラという名がつけられるのじゃ。」
「だからあたしの名もレイラだったのね。
お母さんも、おばあさんも、ひいおばあさんも。」
ブ「そうじゃ。お前の母さんもばあさんも皆魔王を討伐しに行き命を失った。
魔王は年々力を増幅させていくばかりだ。
・・・・わしの言いたいことがわかるか?」
「とにかく私も魔王を倒しに行けと?」
ブ「そうじゃ。」
「えー。わたし死ぬの嫌なんだけど。」
ブ「何をいっとる。死にゃせん。」
「え?」
ブ「そこらの教会へ行けば仲間が全滅したときに生き返ることができるじゃろ。」
「じゃあ、なんでお母さんやおばあちゃんは死んじゃったの!」
ブ「そのまま死ぬか生き返るか選べるようになっとるんだ、そのくらいも知らんのかばか者。」
「知るわけあるか!!」
ブ「ゴホン・・・とにかく、この伝説の剣をやるから行ってくるんじゃ。
代々の血筋でお前はすでに強いはずじゃから大丈夫じゃ。」
そんなこんなで、レイラは魔王を倒すたびに出ることとなった。