銃砲店の倉庫に戻ったレオンとクレアは、ケビンの傷の手当てを済ませた後、スーパーマーケットであった出来事を彼に伝えた。 「金色の二丁拳銃…そりゃきっと"アイツ"だな」 「!、知っているのか?」 「ああ。けど、お前が考えてるような奴じゃないぜ、アイツは」 「…どういう意味だ?」 ケビンは笑みを浮かべると、共に惨劇を生き抜いた仲間の顔を思い浮かべながら言った。 「アイツは俺と同じで小難しい事は考えちゃいねぇ。ムカツク奴はムカツク。ただそれだけさ」 レオンは訝しげな表情でケビンを見る。 「けどま、これは俺が首を突っ込むような話じゃねぇし、俺が何を言ったところで解決にはならねぇだろ。ただ一つ言える事は、お前が探してる大事なお姫様はこのモールのどこかにいるって事だ」 「!」 「アイツがここに居たんなら間違いねぇ」 「じゃあジーナはマーケットで会った彼と一緒にいるって事なの?」 そこでクレアが口を挟むと、ケビンは頷いて言った。 「ああ。たぶんな。あの事件の後、アイツと一緒にこの街へ行くって言ってたからな」 「……」 レオンは黙り込んでハンドガンに目をやった。 自分が撃ったあの青年が、ジーナを守っているのだろうか。 自分はもう、彼女を守る"ナイト"にはなれないのだろうか…。 前へ 次へ |