第五章 皆殺し編
□大償
信じてた…
あなただけは信じられるとそう思ってた…
あなたに裏切られるあの日までは…
響き渡る断末魔と悲鳴。
血に染まった着物、逃げ惑う人々。
燃え盛る家、飛び散る鮮血。
一瞬で灯火を消し去る刃。
怒り、憎しみ、悲しみ…
業火を宿した緋色の瞳。
愛していた…
だからこそ、許せなかった…
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