おこがましい。おこがましいよ、とシュウはせせら笑った。君が強さを語るなら人間は宇宙の全てを語るだろう。もしかしたら、神をも語れるかも。白竜は身じろぎ一つせず、シュウの冷たい物言いに耳を傾けていた。シュウがひと通り馬鹿みたい、だから君たちは、と罵声を飛ばしたあと、はたと動きを止めた。海口よりも深く暗い色の目を白竜にやって、伏せた。
「おこがましいよ…」
シュウが何に対して敬意を払い、畏怖の念をこめていたのか白竜は知らない。これからも知ることはない。それでも白竜は自分の弱さを包み隠さず暴いてくれた彼を求めて、彼が好きだと言った星座を見上げるのだ。(もう一度あなたに逢いたい)
私のゼロに対するあれこれがこの短い文章にたくさんつまっていたり
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