にゃーにゃーにゃー。
次の部屋では猫の部屋で、かくれんぼする?の棒人間に苦戦したし(裸婦の絵の女性には悪いことしたな)動くモアイにびびったし、(いや本当怖かったあれ)でなんやかんやで鍵を手に入れました。
そしてそのあと、


「花瓶に水があるけど…」


イヴちゃんは花瓶を見つけたようで、じっと見つめている。なんだろうこの花瓶。
水入ってるってことは…給水所か何か?おいモアイが大量にいる給水所っておま…ん?給水…吸水?


「イヴちゃん、花瓶に薔薇挿してみて」


イヴちゃんは恐る恐る薔薇を花瓶に入れると花は一気に水を吸い上げ、みるみるうちに最初に見たよりもさらに生き生きと咲き誇っている。
イヴちゃんも顔色がずっと悪かったけど良くなって、本人も不思議がっているけどさっきよりも元気そう。


この花と自分はまるで一心同体みたいだね、全然さっきと違って元気だもの、花もイヴちゃんも。


イヴちゃんは「スイも!」と言って勧めてくれたが花瓶には水がない。まぁ少なかったもんねぇ。
しょんぼりしているイヴちゃんが可愛すぎて思わず撫でまわして、「大丈夫」と笑ってみた。イヴちゃんはぎゅっと私の服の袖を掴み、そのまま私の後をついてきた。くっそう可愛いいいいいああああああ


そしてさかなの鍵を猫の目の真ん中にセットして、冒頭に戻る。
イヴちゃんが「猫ちゃんいるの?」と首をかしげたので今度イヴちゃんに猫耳をつけようとひそかに決意した。







『なかまはずれがひとりいるよ』


うそつきたちの部屋。『わすれたころに…』はイヴちゃんの記憶力によりクリアーでまっすぐこの部屋にきた。なんか変なことを言っている絵画達をスルーして、次の部屋にいくとタイルだらけの床の真ん中に白い像。なんで全裸なんだ教育に悪いな!

その像の手に持っているメッセージにはヒントが。とりあえずさっきの部屋に戻って女たちの絵の言葉をヒントに無事数字をゲット。
この数字、何かに使えそうだよね。その後に聞こえた音に嫌な予感がしてイヴちゃんの方を見る。

何かがいるのかもしれない。何かがきたのかもしれない。
もしかしたらさっきのマネキンが、追っかけてきたのかも。




急いでイヴちゃんを抱き上げ、ドアを開いて一目散に逃げる。部屋は血みどろだったからイヴちゃんに見せないように手で頭を押さえて。

息苦しいだろうけどイヴちゃんのため、ちょっと我慢してね。

一番被害が酷かった茶色さんに心の中で謝罪して無事部屋を突破。
イヴちゃんは「重くなかった?」と心配そうに見ている。むしろめちゃくちゃ軽かったよ何食べてんのイヴちゃん!!



そしてその後も次々と数字を集め、暗号を解き無事リンゴをゲット。その後廊下にいたデカイ唇にリンゴをあげたらここを通ってけと言われた。けど。




「二人一緒には入れないよね…この、口」




明らかイヴちゃんサイズな猛唇さん。横に広いわけでもないので二人では入れない。
一人ずつになる、けど。


「ねぇ口さん。気にいってくれたついでに教えて欲しいことがあるの。」


”なんだ”


ちょっ答えてくれた優しいなおい。なんかだんだん感覚がおかしくなってきた気がする。


「私たちを一気に通すことは出来ないの?」



”おれの くち そこまで ひろく ない”




ですよねー。なんか可愛く思ってきた私は変なのでしょうか?
イヴちゃんは本当に?無理?って何度も聞いている。そこまでして私のこと…!やだもうお姉さん鼻血が!


「じゃあ、二人ずつ通してくれる?」


”とおす が おなじ ばしょに とおすとは かぎらない”


「え?」


”くぐって いけ”

再び大きく口を開く。
何度問いかけても口さんはもう喋らない。
同じ場所に通すとは限らないって…どういうこと?




「スイと同じとこには…いけないの?」



イヴちゃんが涙目になって聞いてくる。
…口さんの言うことはよくわからないけど…ここは弱気になっちゃだめだよね。




「ううん!大丈夫だからイヴちゃんが先にくぐって!」





ね!と笑いながらイヴちゃんを見送る。イヴちゃんは名残惜しそうにこちらを見ながらくぐっていき、その後をおいかけるように私もくぐる。


その後、口が満足そうに笑ったと思ったら急に視界が暗転した。
見えずにもがいていると、足元に硬い確かな感触。


そして、暗かった口の中から次に目に入ったものは、ある小さな部屋。
何か音がすると思って進んでみると、美術館に飾っていた赤い服の女の絵にそっくりな青い服の女性が、青い薔薇をむしっている。


私は驚いて逃げようとしたが青い女の人と目が合ってしまった。
青い女の人は、私の薔薇を一心不乱に見ている。





そして、イヴちゃんはどこにもいなかった。













 唇 注 意

(だから注意っていったのに。ばかだなぁ)

(誰かの声が、聞こえたような気がした)













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小学生って意外と重いですよね(ry)


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