記憶障害折原


白い部屋。閉塞空間。ただずっと窓の外を眺めるだけの毎日。
何をするでもない。ただ誰かを待ってるだけ。

「臨也。入るぞ…」

「…はい。どうぞ…」

誰かがドアをノックする。誰かは解らないけれど、中に入れてしまった。
見覚えの無い金髪の男。何故バーテン服を着ているのか不思議だった。

「はじめまして。僕の名前は折原臨也です」

「はじめまして。俺は平和島静雄だ」

差し出された手を取る。知っている体温だった。

「今日は僕になんの用で…?」

「ああ…見舞いに来ただけだ」

「あ、ありがとうございます…! ここには誰も来ないから…」

「……そうか…」

笑みを見せながら静雄さんに言うと、静雄さんは眉間に皺を寄せて下を向いてしまった。…何か怒らせるようなことを言っただろうか?もし言ってしまったのだったら、謝らなきゃ…。

「あの……?」

「…なんでお前はこの部屋に居るんだと思う?」

「さあ……解りません」

ずっと前からここに居た。いつからかは覚えていないけど。理由も解らない。

「お前は記憶が一日しか保たないんだ」

ああ……。そうだ。そうだった。僕は一日しか記憶が保たなくて、この病院に運ばれたんだ。
じゃあ、静雄さんはきっと"はじめまして"じゃないよね。何だか失礼なことを沢山言ってしまったよね…。



End.
飽きてしまった…。病弱折原さんいいよ^^


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