クルシミマス!!


「ちっ…リア充共が……」

舌打ちしながら辺りを見渡す。街はクリスマス一色。腕を組んで歩くカップルや手を繋いで歩くカップル。とにかくカップルばかり。
…天誅でも食らわそう。そうしよう。

「波江さん。クリスマスケーキはどこで買おうか?」

……どうしたものか、とても聞き覚えのある声がした気がする…。ま、まあ流石のノミ蟲もクリスマスには池袋に来ねえよな。

「特注クリスマスケーキ、予約してあるわ」

「流石波江さんだね」

やっぱりノミ蟲じゃねーか!クリスマスくらい家で大人しくしてろ!つか…ノミ蟲の隣に居る女…誰だ?

もしかして…ノミ蟲も……

「おいコラノミ蟲」

「うわ…なんで居るの」

「俺の本拠地なんだから居るに決まってんだろ」

話しかけた瞬間に嫌そうな顔しやがって。俺だって別に話しかけたくて話しかけたわけじゃねえんだよ!つか誰だその美人!ノミ蟲もリア充なのか!?テメエだけは俺を置いて行かないだろうと淡い期待を寄せてたっつうのに…!でも臨也みたいな最低野郎を恋人にするわけねえよな。でも恋人かもしんねえし…ノミ蟲だけは俺を置い(以下ループ)
(※読み飛ばして下さい)

「…シズちゃんが葛藤してる間に帰ろうか、波江さん」

「…そうね。先に帰ってなさい。ケーキは私が受け取って後から持って行くわ」

「ああ、ありがとう波江さん」

「その代わり、後でナース服を着るのよ」

「……ああうん」



End.
リア充大嫌い平和島さんでした。私もリア充は嫌いです^^


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