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酒は飲んでも呑まれるな!


…この状況なんだよ?

な・ん・で!ノミ蟲野郎が俺の横で寝てんだ!?

つか、ここ何処だ!?ラブホっぽいけど、俺は断じて信じねえぞ!

昨日の事が頭から抜けてるし、頭痛ぇし。
まぁ、単なる二日酔いだと思うけどな…。

覚えてるのは…飲みまくって新羅から怒られて、ノミ蟲から文句言われて…
そこで俺の記憶は止まってる。


〜昨日の夜〜

「ちょっと!静雄飲み過ぎだよ!」
「うるせぇ!殺すぞメガネー…」
「シズちゃん、酔いすぎ」
「のみむし殺、…zZZ」
「寝ちゃったよ…起きなよシズちゃん」
「臨也。すぐそこにラブホがあるから、連れて行ってあげなよ」
「なんで俺なの?て言うかなんでラブホ?」
「ここら辺ってラブホしかないからさぁ。今度怪我した時は無料で手当てしてあげるから」
「仕方ないなぁ……」


あー。駄目だ分かんねえ。
昨日何があったのか…。

取り敢えずノミ蟲を起こして…。

「おはよシズちゃん。早く離して?」
「お?おぉう!?」

なんで俺はノミ蟲野郎を抱き締めてたんだ!?てか、俺裸!?

「勘違いしないでよ。君が裸なのは、昨日の夜君が勝手に脱いだだけだから。決してやましい事はしてないからね」

「やましい事してたら、俺はもう生きていけねえ……」

兎にも角にも服を着なきゃいけねえ。
いつまでも裸はヤバい。いろんな意味で。

「じゃあ俺帰るね。君が俺を抱き締めて寝なかったらすぐ帰れたんだけど」

「……金は置いてけよ」
「図々しいよ、シズちゃん」

はぁ…と溜め息を吐きながら財布から札を抜き取る臨也の動作を眺めながら、俺はいつものバーテン服に着替えた。

「それじゃあね」


ひらりと手を振って部屋から出て行く臨也は、耳が赤かった。



***

来神メンバーだったのにドタチン空気。



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