04
臨也は俺が浮気している事に気づいている。
否、気づかないワケがないんだ。
何日もの外泊。相手の女の香りをつけたまま帰る時だってほとんどだ。
れだけの事があれば、気づくだろう。
最初は、怒られると思った。
別れる、って言うと思った。
でも、臨也は何も言わずに、悲しそうな目で俺を見ているだけだった。
次第に臨也は笑わなくなって、俺の前では、どこかチグハグな笑いを見せる。
俺はそれを見るのが辛くて、浮気を重ねていった。
俺のせいなのにな。
罪悪感を抱えて、俺は今日も浮気をする。
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