※少し下ネタ表現有り。


「おい八戒っ!」
「なんですか悟浄?
またお人よしにもややこしい事に関わって、面倒な事に巻き込まれたとか、女性関係のトラブルとかに巻き込まれたとかだったらご自分で解決してくださいよ」
「ちげぇよ!
コレっ、お前の仕業だろ!?」
「−−あぁ、ソレですか」
「何がソレですかだ! 所々にこんなアップリケなんかつけやがって、何の嫌がらせだ!?」
「嫌がらせなんて心外な。
僕はただ、貴方の穴の開いていたジーパンを、可愛いらしくして差し上げただけですよ?」
「コレは、こーいう穴が開いている部分を見せるデザインなの!」
「あぁ、なるほど。
僕はてっきり喧嘩でもした時とか、酔っ払って帰ってきた時にマヌケにもこけて破けてそのまま放置したモノとばかり思ってましたよ。
そのままだと貧乏くさいかなって思って、アップリケで塞いじゃいました」
「てか、なんでアップリケなワケ?」
「可愛らしいでしょ?イヌとネコ、クマに、ウサギに……、あぁそうそう、カッパもあるんですよ、ほぉらっ」
「……やっぱお前、俺に対する嫌がらせだろ?」
「違いますって。貴方には分からないでしょうね。穴があったら縫って塞ぐのが礼儀というものを」
「俺的には穴があったら何かを入れるのが礼儀だな。てか、ソコにガンガン突っ込みたくなる」
「悟浄がそれを言うと何だか卑猥に聞こえますね。
お望みなら、その下品な口も縫ってあげましょうか悟浄?」
「遠慮しときマース」
「あ、そうそう。因みに悟浄のズボン全部に可愛らしいアップリケをつけておきましたから」
「やっぱり嫌がらせじゃねぇかっ!?」
「だから、違いますってば。ま、いいじゃないですか。こんなズボンじゃあ、女遊びもほどほどに出来るんじゃないですか? 最近朝帰りヒドいですし」
「あったり前だ! こんな格好でナンパどころか賭博場すら行け……、お前、まさか俺を女のトコに行かせねぇた」
「悟浄、掃除の邪魔です」
「−−いっ、でぇ〜〜っ!
おいコラっ! いきなり掃除機で頭どつきやがって、俺じゃなかったら危なかったぞ!?」
「だって、強大な粗大ゴミが邪魔してくるから、掃除機で吸おうかと」
「俺粗大ゴミ扱い!?」
「粗大ゴミは流石に可哀相ですから、永久式ゴミ製造機と言ったところでしょうかね」
「俺の扱いヒドくねぇ!?」
「それは恐らく気のせいか、被害妄想なんじゃないですか?
ほら、悟浄。掃除の邪魔しないで下さい。僕はどこぞのゴミ製造機さんが製造して下さったゴミを処理しなくちゃいけないんで。
しかも、これが終わったら女性の香水と口紅がついた服をキレ〜〜イに洗濯しないといけませんからね。染み付いた匂いとか口紅はなかなか落ちませんからねぇ、悟浄?」
「…………………………………………………八戒、お前やっぱり、ヤキモチ妬いてぶふっ」
「え、何か言いましたか悟浄?」
「だぁ〜からっ!掃除機でどつき回すの止めろって!」




−−−−−−
『悟浄、女遊びは程々に』の巻でした(笑)


拍手記載期間(12.09.01〜12.09.30)

戻る>>



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -