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しかし、殺さないと言ったグセルガの言葉が信じられなくなるくらいに、エメザレの扱いはひどいものだった。

エメザレは日に日に痩せ細り、生気がなくなって、やっと息をしているかに見えた。
何かに操られているかのように、ひたすら床を磨き続ける姿は、滑稽としか言いようがなかった。

エメザレの近くには必ずジヴェーダの姿があり、何かがあるとすぐにエメザレを鞭で打った。
それは何かの罰というよりも、ジヴェーダの気分によるものが大半だったが、それでも口答えせずに命令に従うエメザレの姿は、少し気持ちの悪いくらいだった。

最初の頃はあまり見ないようにしていた。偶然に見かけたとしても無視して通り過ぎていた。
無論、可哀想には思ったが、残念ながら救う手立ては見当たらないし、それがまた自分の無力さを強調させるので少し苦手に思っていた。

しかし、どうしてもエメザレのことが気になり、その思いは増す一方で、無意識にエメザレを探している時もあった。
遠くからエメザレの背中を見つめて心配することが唯一彼にできることだった。


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