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「まあ、それっぽいけどね」

なんとなしに嗤笑を浮かべてから、水を一気に飲み干した。
だが、変化はない。自分の身体をあちこち見まわしたが、やはり変わっていそうなところはどこにもなかった。

「これ効果あったの?」

少々不安になって杯にきいた。

「修復は成功した。現在世界機構との再接続を申請している。
回答はすぐに帰ってくるだろう」

「すぐっていつ?」

この世界のすぐがイウの感覚のすぐと同じとは限らない。

「たった今、申請が許可された。転送作業に移る。
基本的に、基本世界と公式個人世界の時間の移行は平行なはずだが、世界再構築時に若干それがずれたようだ。しかし、支障のない程度だろう。これより、君を基本世界へ転送する」

「いきなり? 本当に大丈夫なのか?」

しかし、それを言い終わる前に世界の映像が突然に切れた。


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