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「ジヴェーダを呼べ」

「ジヴェーダ……」

弱々しくイウは呟いた。グセルガは更に口の端を吊り上げて明らかな喜びを表した。
あの日以来、ジヴェーダはイウの前に現れたことはなかった。無論忘れはしなかったが。

「ごきげんよう。お久しぶりですね。王子」

そして開かれた扉の向こうから、相変わらず横暴さと奸悪さを垂れ流しているジヴェーダが姿を現した。あの忌まわしいジヴェーダが。エメザレを傷つけ蔑ろにした、憎むべきジヴェーダが。
イウは、悪びれもせずに軽い口ぶりでそう言いながら、軽い足取りで近づいてくるジヴェーダを睨んだ。

「よく、ぼくの前に現れたものだね」

イウの言葉には答えず、ジヴェーダはグセルガにひざまずいて見せた。

「ジヴェーダ。我が息子を頼んだ。どうあっても三日後までに考えを変えさせろ。何をしてもかまわん。それができなければ、お前の手で息子を殺せ」

「はい。陛下。仰せのままに」

あの時のように、ジヴェーダは意味ありげにうなずいた。

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