7/7 「なぜ、なぜですか!わたしはこんなにも父を愛しているのに。尊敬し慕っているのに。 わたしは父を敬い続けたい、民に誇れる存在であってほしいのです。 男を愛するなんてことはおやめください!今すぐに否定して、母を最も愛していたと言ってください」 ついに彼は叫び、不本意であろうが一粒の涙を私の頬に落とした。 「許してくれ」 私はリバンを愛している。オルビナのことも。それは変わりない事実だ。 だからこそ私は彼らを傷つけたくない。 「許さない!許せるはずがない!男を愛するなど。それは母とわたしに対する侮辱です」 「許してくれ」 また私はその言葉を無意味に繰り返した。 「わたしは父を、いつまでも愛していたかったのに」 リバンは私を拒絶するように突き放して叫び吐き、熱いものが流れ出るのを恥じてか、背を向けるとそのまま私のもとから走り去った。 そして陰鬱な静寂が再び私に寄り添い、自分自身の醜さを嘆いた。 [*前] | [次#] しおりを挟む モドルTOP |