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「わたしは父を愛しております。しかしわたしには同性を愛する気持ちが、行為が理解できません。嫌悪いたします。
ですが、わたしの母をより愛していたと一言おっしゃっていただけるのならば、わたしはエメザレのそのことを若気の至りということにして、全て忘れてしまいましょう」

リバンの言葉に、私は少し驚いた。リバンは私とエメザレの関係に気付いていたが、いつも表現は遠まわしであり核心に触れることはなく、ここまで直接的に言い切ったのは初めてだったからだ。
彼も答えを知りたいのだ。私が死ぬ前に。

「愛に順位などない」

それでも私は逃げたかった。

「なぜですか父上。母とその男は同じですか?それとも男の方をより愛していたとでもおっしゃるつもりですか?」

リバンは必死になるあまり、泣き出しそうなほどに声を荒げた。

「私は母と同等にお前を愛しているが、同じではない」



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