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「そこに手をつけ」

それでも力を緩めずに、タンスにエメザレの顔を押し付けてジヴェーダは命令した。
仕方なさそうにエメザレは自分の頭の両横に手をつく。
それを見て彼はエメザレの頭から手を放すと、エメザレのズボンに手をかけた。一瞬、エメザレは抵抗しようとしたのか手を動かしたが、すかさずジヴェーダがまたエメザレの頭を押さえつけたので、エメザレはおとなしくなった。

後ろから抱きすくめてズボンを引き下ろすと、この有能であろう黒い髪のもっとも恥ずべき姿があらわになった。

「やめて……ください」

小さな声でそう言うとエメザレはその場に力なく崩れた。顔は見えないが肩が震えている。笑いがこみ上げてきた。
だがジヴェーダは容赦なくエメザレの腰を持ち上げ、嫌がらせのごとく長く伸ばした爪の中指を何の前振りもなしに彼の中に突っ込んだ。

「……ひっ」

エメザレは身を強張らせ、同時に中に入っている指を締め付けた。
しかしエメザレの中は、爪の伸びたジヴェーダの無骨な指をいとも簡単に飲み込んで、そのうえ小さな痛みを和らげようとゆっくり肥大していく。

「この淫売」

その言葉にエメザレは振り返り、震えながらも怒りに満ちた瞳でジヴェーダを睨みつけた。

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