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予想通り、ジヴェーダは何度も部屋に来た。酒の力もあったかもしれないが、なんだかどうでもよくなって、ジヴェーダの好きにさせ、身を任せていた。エスラールを忘れようとしていた。

結局は、ジヴェーダが丁度よかった。
妙にしっくり来たところがあって、なるようになったのだと、自分の中で納得した。
それに、純粋に気持ちがよかった。快楽がなくとも生きてはいけるが、この見た目になって一切諦めていた快楽が、こうして手に入ると、なんだか嬉しかった。

忘れていたものを探し求めるようにして、少し抵抗しながらも、すがるように、熱を身体に受け入れる時、自分の存在がまだ認められているような気がした。
いくら感じて声が出ても、いく時に叫んでも、声が出ないのだから誰にも声は届かない。誰かに気にすることなく、我慢せずに、派手に喘ぐのは、少なくとも気晴らしにはなった。

そして何よりも、この施設にはエメザレを否定するものがいないのだ。悪い眼差しが存在しない。
いくら昼から酒を飲んで、男同士で抱き合っていても、レイテは微笑んで、すべてを処理してくれる。

ほとんど裸のような格好でディナーを食べていても、料理を運んでくるレイテの顔色は変わらない。
きっと顔色が変わった瞬間に、何かを感じて顔に出した途端に、彼女たちはここから追い出されるのだろう。

エメザレを裸にしてベッドに押し付け、醜い身体を月明かりに照らして鑑賞し、しばらく何も言わないまま、冷笑を浮かべて、ほんの間近で酒を飲んでいるジヴェーダの眼差しは、まるで美しいものを見るかのようで、それが堪らなく、いつも救いだった。

だから、それでよかった。
エスラールとの関係は、エメザレの中でとっくに終わっていた。あの嘆願書に対して、受け入れると返したのだ。終わったという認識でなければ、できないような倒錯の日々だった。

だがしかし、エスラールがやって来た。


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