9/13


「や……やめ……!」

 敏感に反応しすぎるそこに、張り詰めた絶頂感が押し寄せる。性器は溶けるように熱い。その熱さを全身で感じるだけで果ててしまいそうだった。男の手を退けようとしたが、痺れた腕は少し上がっただけでなんの意味も成さず、男は性器に直に触れようと周囲をなぶってくる。それが堪らなく気持ちよくて、身体が小刻み震えた。

「ああっ……ふ、……ゃ、ん! あああぁぁ――っ」

 狂うような快感と共に下着の中に熱いぬめりが広がった。ペニスと精液が融合する感じがして、一瞬の不快感は新たな快感に変わり、ぬめる性器はまた熱を帯びる。

「もうイっちゃったの?」

 嘲るように哂って、男は熱を帯び始めたエメザレのペニスを優しく触った。痺れたむず痒さと恍惚が入り混じり、狂いそうになって、それから逃げたくて首を振った。

「……い、い……や……」
「嫌なわけないでしょう。こういうことされるの、好きなんだろう。話を聞いたよ。誰とでもやるんだってね。お尻に入れられるのが大好きなんだって?」

 ズボンが一気に剥ぎ取られ、精液で濡れて充分に硬くなった性器があらわになる。くるぶしに引っ掛かったズボンを、男は鬱陶しそうに力任せに脱がせて遠くに放り投げた。
 テーブルの上に美しい料理が置いてあるのが見える。押し倒されている自分は、その美しい存在に見下されている感じがして無性に悲しかった。

「とってもすごいもの入れてあげるよ」

 脚を開かされ、脚の間に男の腰が割り込んでくる。熱くとてつもなく大きなものが、ぴったりと押し当てられた。神経がいきり立って過敏になっているそこは、男のペニスの大きさを明瞭に感じ取れて、僅かに息をするまともな思考が抵抗する。



- 180 -


[*前] | [次#]
しおりを挟む


モドルTOP