14/14 「うぅ……あっ、あっん、いい、いやぁ……っ」 「意識がなくなるくらい犯されないと眠れないんだろ? それにあれ、お前ケツに突っ込まれてないといけないじゃないか。誰にやってもらうんだ? 適当な棒でもプレゼントしてやろうか」 「ああああぁぁ! い、やああぁぁぁ!」 あの白い世界に行きたくて、涙がこぼれた。あそこへ行けば神になれる。誰も自分を傷つけることの出来ない絶対的な領域だ。悲しみも喜びもない無の世界。漂っていると気が楽になる。永遠に漂っていたいと思う。 だが、理性がそれを止めた。エメザレは帰る気でいた。一号寮に、エスラールの寝る隣のベッドに、戻りたかった。明日、なんでもないように目を覚まして、すぐに帰ってきたのだと言って安心させてあげたかった。迷惑はかけないとサイシャーンと約束した。 「なんかお前、今日は強情だな。我慢してないでいけよ」 「いや……、あっ……うぅっん、あぁ……!」 エメザレは快楽に溺れそうになりながら、すんでのところで、まだ意識を保っていた。 エスラールのところへ帰りたかった。 [*前] | [次#] しおりを挟む モドルTOP |