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「うぅ……あっ、あっん、いい、いやぁ……っ」

「意識がなくなるくらい犯されないと眠れないんだろ? それにあれ、お前ケツに突っ込まれてないといけないじゃないか。誰にやってもらうんだ? 適当な棒でもプレゼントしてやろうか」

「ああああぁぁ! い、やああぁぁぁ!」

 あの白い世界に行きたくて、涙がこぼれた。あそこへ行けば神になれる。誰も自分を傷つけることの出来ない絶対的な領域だ。悲しみも喜びもない無の世界。漂っていると気が楽になる。永遠に漂っていたいと思う。

 だが、理性がそれを止めた。エメザレは帰る気でいた。一号寮に、エスラールの寝る隣のベッドに、戻りたかった。明日、なんでもないように目を覚まして、すぐに帰ってきたのだと言って安心させてあげたかった。迷惑はかけないとサイシャーンと約束した。

「なんかお前、今日は強情だな。我慢してないでいけよ」

「いや……、あっ……うぅっん、あぁ……!」

 エメザレは快楽に溺れそうになりながら、すんでのところで、まだ意識を保っていた。
 エスラールのところへ帰りたかった。



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