思い切り趣味に走った語りですいません;笑)ちなみに私がローマ史大好きなのはホモが多いからです。ホモっていいですよね。

さておき、今現在サイトに置いてる小説からわかることは、エクアフは同性愛を嫌悪し、シクアスは賛美する傾向にあるということでしょうか。
ただ、種族別で正確に語るのは少し難しいことではあります。白人は同性愛OKでアジア人はダメってわけではないのと同じです。国や年代によって差別されたり賛美されたりするわけです。なのでとてもおおまかに語ります。場合によっては矛盾して感じるかもしれませんが世の中そんなもんです。笑

【同性愛に寛容な順】
シクアス>モート>エクアフ>ダルテス

【同性愛に対する価値観が高い順】
モート>シクアス>エクアフ>ダルテス

・シクアス種族
これ表記ミスだったので後で直しておきますが、9割が同性愛者もしくはバイセクシャル。が正しいです。1割が異性愛者。1割が同性愛者。8割がバイセクシャル。そう、意外にも純粋な同性愛者はあまりいないのです。
とりあえず自分の性癖を公言するのが常識です。というか主張しておかないと自分が困ることになるので、シクアス文化圏に行ったら服の色や装飾でセクシャルを主張することになります。主張さえしていれば違うセクシャルの人はそういう意味で近づいてはきません。ノン気には手を出さないのがシクアスの美徳です。
脱線しますが、むしろ注意が必要なのはシクアス語圏に住んでいるダルテス種族です。彼らは北東のダルテスと違って同性愛を嫌悪しませんが、シクアスの美徳は持ち合わせていません。ノン気だろうがなんだろうが、セクシャルを無視してやってきます。
それと、他種族からよく勘違いされがちですが、シクアス種族は別に同性愛がいいと言ってるわけではないんです。ただ愛があるのはいいことで、それが異性でも同性でも素晴らしくない?ってことなんです。だから異性愛と同性愛に善悪も貴賤もつけていません。本当の意味で平等で、なんの変わりもない価値観なんです。より正確に表現するならバイセクシャル(両性愛者)というより、パンセクシャル(全性愛者)といった感じでしょうか。

・モート種族
モート種族が案外同性愛OKです。あんまりモート種族を語ってないのでピンと来ないかもしれません;
せっかくなので少し、モートの恋愛事情について語らせて頂きますと、モート種族はまず、恋愛することを恥ずかしいと思っています。いや、恋愛が恥かしいというか、なんか情熱的になって理性が失われて、好きすぎてご飯も食べれない、というようなそういうのを恥かしいと考えています。モート種族の美徳は沈着冷静、いつでも第三者の視点から物事を考えられる、といったことですので、それを邪魔してくる愛とかいう得体の知れないものが彼らは苦手だったりします。
性欲を完全に制御できるとこが素晴らしいことなのですが、いくらモートといっても生き物ですので、しばしば性欲に苦しめられることもあります。その打開策が同性愛です。つまり「異性愛者がむりやり同性を愛せば、愛は制御されて冷静に恋愛を楽しめる」ということです。なぞの思想ですがこれが根深いのです。
もちろん同性と付き合ってるうちに本当に同性が好きになってしまうこともあり、本末転倒って気もしますが、イメージとして異性愛が「情熱」なら同性愛は「冷静」であり、異性愛が「心で愛する」ことなら同性愛は「脳で愛する」ものであり、異性愛が「肉体的」で同性愛が「精神的」となるわけなのです。
よってモートの文化では異性愛より同性愛の方が崇高というような考え方をします。そのあたりがシクアスとは全く違います。

・エクアフ種族
エクアフ種族は文化の大元を作ったアシディアがまずホモ嫌いなので、全体的に同性愛には厳しいです。ただ徐々に緩和されてきています。デネレアの時代は同性愛がばれたらとりあえず刑務所行き、運が悪いと処刑台送りでしたが、この頃は無視されるか、嫌な顔をされるくらいです。
なかなか同性愛が容認されない最も大きい原因は宗教です。エルド教は同性愛を禁止しています。ついでにいうならエルド教的には異性愛もよく思われていません。シクアスの「愛はいいこと」であるのに対して、エルド教は「愛は悪いこと」なのです。エルド教では愛を執着と考え、執着は憎しみに変わると考えています。その辺の価値観は少しモートに似ているかもしれません。
一般教徒と聖職者ではまた価値観が違います。聖職者が「愛は悪いこと」と思っていても一般教徒は必ずしもそうだと思っていません。ですが、種族全体の雰囲気が厳かなので、誰かがすごいラブロマンスを展開した末に結婚したとして、「ロマンチックで素敵!」とはなりません。近所でこそこそと噂され村八分と言わないまでも、微妙に白い目で見られることになります。
劣化の日々でアスヴィットの息子アスヴァリンが「愛は不変に美しいもの」とくさい台詞を吐いておりますが、これには理由があり、アスヴァリンはエメザレ探索のためシクアス語圏のラルグイムに2年滞在していました。つまりアスヴァリンはシクアスの思想を母国に持ち帰ってきたのです。他種族の立ち入りを拒絶していた国の王が、最後に他種族の思想で救われるなんて、なんとも皮肉で私好みなんでしょう。笑)

・ダルテス種族
なぜダルテスはホモを嫌悪するのか。その答えはとても単純で、崇高とか卑しいとか宗教とか信念とかそんなものではく、一言で「見苦しいから」です。次点が「戦士に似合うのはやっぱ美女だよね」で、その次にやっと「シクアスとは違うんだぜ」という理由が入ってきます。その次くらいが「宗教上の問題」となります。
ダルテス語圏の隣はシクアス語圏なので、シクアスにライバル意識を燃やしていますが、いまひとつシクアスの大繁栄には及んでいません。そんな状態が長らく続いているため、アンチ・シクアス的にホモを嫌う傾向にあるようです。
国の政治に関わるような重要人物がホモだった場合、間違いなく失脚しますし、運が悪いと「ダルテスの恥」ということで死刑になります。エクアフの場合、クウェージアの宮廷に通称クルクル卿という唯一同性愛を公言している人物がいるんですが、失脚していないので、そのことから順位はダルテスの方を下にしています。
ちなみにレズはどうなるんだというと、「まぁ可愛いからいいんじゃない?」って感じです。なので他種族と比較するのに同性愛と書きましたが、ダルテスの場合、同性愛でもホモとレズは全く待遇が違うわけです。

・ダルテスとエクアフのホモ対策
遠征で戦いが長くなると困ることがあります。それはホモの発生です。あの十字軍もそれで大変に頭を悩ませていましたが、ダルテスとエクアフもそれに悩まされてきました。もちろんシクアス軍にもホモは発生しましたが、彼らはそんなこと気にしませんでした。
それでダルテス種族は戦場に女戦士を連れてきました。最初から女性が戦場に出ていたわけではないのです。女戦士の登場は女性の地位を向上させました。当初は「25歳以上で2人以上子供を生んでいること」(女性の務めを一定以上果たした女性)という条件がありましたが、今では試験に合格すれば誰でも女戦士になれますし、縁起という面では処女のほうがいいとされています。
一方エクアフ種族は戦場に娼婦を連れてきました。当初は娼館を丸ごと国が買い上げて強制的に従軍させていましたが、だんだんと兵士が気に入った娼婦を勝手に従軍させてもいいことになり(この頃「戦争が終わったら結婚しよう」というのが娼婦と兵士の間で流行った。ゆえに「従軍してくれ」は「結婚してくれ」という意味にもなる)、後に愛人だったら戦場に連れてきていいというように変わっていきました。