・エルド教の祈り方
エルド教の祈り方は、座禅や瞑想に似ています。どこでも祈れますが、時間は日が沈んでからです。日が出ている時に祈るとレストに祈っていることになりますので罪になります。外で祈る場合は椅子に腰掛けて月に向かい10分間くらい目を閉じます。特に手を合わせたりはせず、ただ月光を浴びているような感じです。新月の時は祈りを休みます。
神殿で祈る場合は「エルジャージー」というエルドを称える言葉を唱えながら、エルド像(偶像崇拝を禁止している派閥もあります。その場合はエルドを表すマーク)の前にひざまずいて祈ります。エルジャージーは仏教のお経くらい派閥によって全く違います。唱えない派閥もあります。
細かいですが、神殿に置いてあるエルドの像は1mくらいあるの台座の上に立っているのですが、祈る時は少なくともその台座より下、つまりエルドの足より下まで頭を下げる決まりがあります。これはエルドの足の下よりヴェーネンの存在は下であるという意味で、「王、沈黙の時」のラズーニンが「足元どころか足の下にも及ばない」と言うシーンがありますが、これはエルド教的な慣用句であったりします。こういう細かいネタを散りばめるの大好きです。笑

・レスト教の祈り方
レスト教の祈り方は「歌」で行います。太陽に向かってか、レスト像に向かって右手を心臓に当てて歌いながら祈ります。この歌には「健康を祈る歌」と「戦場での活躍を祈る歌」と「幸福を願う歌」の三種類が基本でこの三種類はどこの派閥でも同じです。三種類以外にも種類はたくさんありますが、それは派閥によって違います。歌の総称は「レスターティー」でエルド教の「エルジャージー」と対になっているイメージです。
レスト教ではレストにひざまずいたりはしません。むしろ目を合わせて「私はあなたを信仰しています」と主張します。なのでレスト像から目をそらしたり、土下座したりすると、「やましいことをした」という意味になります。
あんまり関係ないですが「戦場での活躍を祈る歌」は、レスト教徒のダルテス種族が歌を歌う専門の部隊を戦場に連れてくるため、世界一有名な宗教ソングとして広い範囲で知られています。

・レスト教徒とエルド教徒の生活
レスト教徒の生活は中世のイメージそのままで、日の出と共に起き、日没と共に寝るといった感じでした。ロウソクやランプは高価なので農民はあまり多用しません。とりあえず日が出ている間は働く時間で、夜は寝る時間でした。
しかしエルド教徒は夜こそが神聖な時間帯だったのでけっこう夜遅くまで起きていました。イベント事は夜に行うのが普通です。なので結婚式なんかは日が沈んでから行い、日が昇るまで夜通しお祝いしてお酒を飲んでいたりします。
ついでに神殿は日が沈んでからでないと開きません。なのでエルド教徒の1日は朝10時頃から始まり、日の入りまで仕事をして夜は祈る時間、朝が寝る時間です。

・レスト教とエルド教の派閥のつながり
教徒数ではレスト教の方が圧倒的に多いのですが、権力の範囲という面ではエルド教の方が広く強いです。レスト教は同じレスト教でも派閥が違うと異教徒と同じ扱いをします。ゆえに古典派の偉い神官でも、神殿派の国へ行けば権力はないのと同じなのです。
その点エルド教の場合は5派閥ありますが、一応ひとつの「エルド教」という組織の形を取っています。なのでエルド教圏では、どんな派閥でも一定の地位を保てます。

・レスト教の派閥
レスト教の派閥は「救世派」「愛神派」「老人派」「神殿派」「古典派」「新古典派」「超古典派」にわかれていますが、ものすごく乱暴にキリスト教的に分けると「古典派」がカトリックでその他がプロテスタントです。教徒数は古典派が圧倒的に多く、古典派:他=4:6くらいです。