ところで指輪物語じゃないですが王の帰還伝説みたいのがリンドーラ都市国家地帯にあります。っていうかリンドーラ都市国家地帯ってまだ話に出てきてないのか…。
リンドーラ都市国家地帯というのは、メルヴィトゼンの国、リンドーラ王国の崩壊後の姿です。メルヴィトゼンの死で12に分裂したリンドーラは、そこからどんどん分裂していって200近い都市国家が乱立する地域になるんです。で、いつかメルヴィトゼンが帰還して、その200近い国家を統一する。という王の帰還伝説が語り継がれているという感じ。
ちなみに悪の終で出てくる帝政ラルグイムは最初に12分裂したリンドーラの最後の生き残り国家です。その他の11カ国は見事に崩壊して跡形もありません。

そして第9期に本当に王が帰還してきます。自らを偉大王メルヴィトゼンと名乗る、その人物はリンドーラを統一するんですが、正体は救世のアンヴァルク=セルレだったりします。セルレは決まった姿を持たないアンヴァルクなのでなんにでもなれます。王の帰還伝説を利用して大王国リンドーラを復活させ、アシディア勢力と最終決戦!ってお話。

ついでにアシディアの目的を語っておくと、白い王子の時点では世界征服を企んでいます。というか自らの完全支配による完全世界を目指してます。これは私利私欲のためではなく、心の底からそれが世界を幸福に導ける唯一の方法だと思っているからです。優しさゆえなんです。迷惑ですが。
で、そのアシディアが第9期に見つけた世界を幸福に導く新たな方法は「全人類神化計画」という、全ての人類に無限容量の個人世界を与えて神化させる計画で、この計画が実行されると世界機構は容量オーバーにより1秒足らずでシャットダウンし、つまり世界は終わるけれど、無限容量の個人世界では1秒が無限秒なので全人類は永遠の神になれるというわけです。
そんな機構の大ピンチに救世のアンヴァルク=セルレが立ち上がり、全アンヴァルク+全人類VSアシディアというのが最後の話なんですが、生きているうちに書き終わるのかな。できれば書いてから死にたいです。