誰よりも何よりも!(溝山×修吾)
2014/01/09 03:35

叔父溝山(29)×甥っ子修吾(13)。

2011.10.02より
両親が不慮の事故で亡くなってしまい、叔父である溝山に引き取られた修吾という設定。
溝山は気持ちを押し隠し普通の叔父としての立場で可愛がっていたが、ある日突然降って湧いた極道溝山に修吾を襲われかけ、助けつつ色々あり結果的に両想いになった。

溝山→救急救命士まさかの堅気。修吾大好き

修吾→中1。溝山大好き





「……ねえねえ、溝山さん、俺聞きたい事があるんだけど」

「あー?……何だよ」

いつも溌剌とした笑顔で話しかけてくる事が多い修吾の、真剣そうな硬い表情。
最初こそぞんざいな返事をした溝山だったが、いつもとは違う修吾の雰囲気を即座に察知し、声のトーンを平静なものにする。

修吾も溝山が真剣に対応する気でいるのを察したのだろう、意を決したように口を開いた。

「溝山さん、俺達エッチとかしないの……!?」

13歳の中学生男子の口から出たまさかのお誘いの言葉。
溝山は自身の思考がフリーズしていくのを自覚した。

「は?」

それを発するだけで精一杯だ。あまりに唐突な話題に頭が真っ白になってしまった溝山に構わず、修吾は切羽詰まったような顔で尚も言葉を続ける。

「雷が言ってたんだ、恋人同士はそういうことするんだって。大人の男の人は特に好きだって……俺、溝山さんの恋人なんだろ?だったら、その、溝山さんがしたいならしないとって……」

恋人同士。なかなかどうして嬉しい事を言ってくれる。
そう、溝山と修吾は今は実は恋人同士という状態になっている。

溝山の姉夫婦にあたる両親を事故で亡くしてしまった甥の修吾は、現在溝山の養子という立場だ。
辛く悲しい想いをしている筈なのに、泣き言一つ言わず、気丈に振る舞ってみせていた。溝山や周囲に心配や迷惑を賭けたくない一心なのだ。
非常にまずい事なのだが、実は大分以前から修吾に対し親族以上の感情を抱いていた溝山。
その修吾の健気さに報いるためにもと、自分の本心をひた隠し、良い叔父であり養父として修吾に接していたが、しかしある日事件が起きた。
自分でさえ、自分の頭がおかしくなったのではないかと思ってしまうような出来事。
去年の自分の誕生日の日。お祝いしてくれようと部屋を飾る修吾を残し、買い出しに出掛け帰宅した溝山は、とんでもないものを目撃した。
何と、どう見ても自分と同じ人間にしか見えないモノが、修吾を今にも毒牙にかけんとしているギリギリの状態だったのだ。



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