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響次郎(きょうじろう)
春蝉家現当主である知を｢主様｣と呼び仕えている、全身に火傷を負った男。主を寵愛しているが、自分の復讐が第一であり、そのためなら主を食い物にするなど手段を選ばず非道なこともやってのける。知のことは主君というより、自分の「所有物」として見ている。
名前は春蝉家の前当主が生きていた頃に知に付けて貰ったもの。その時から彼女に忠誠を誓っており、彼女の霊力を自分の復讐のために吸い付くしていることには少しばかり罪悪感を感じている。
正体は戦争以前に島で暴れていた鬼の相棒だった白馬。自分を殺した伊都巴を未だに憎んでいる。
「主様のお心は美しくて私が触れようものなら汚れてしまうのではないかと、私なんかがおこがましいと考えることもしばしば…いいえ主様私はあなたが思っているような者ではありませんですからどうか、情なんてかけないでくださいませ」
「………とても可愛らしいですよ、私の主様…」
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