「オラオラ、しっかりしなぁ……、オレ様の動きに合わせてオマエも腰を動かすんだよ……!!」
「っ、あっ、ああっ……!!
そんな、あぁっ! はげし、はげしくて……あああっ!!」
バクラが下から突き上げるたびにアイレンの身体は激しく揺れ、つんざくような快感に晒されたらしいアイレンは夢中でバクラの首筋に縋り付き、あられもなく喘いだ。
焚火がパチリと爆ぜ、二人の姿が炎に照らされていく――
アイレンの揺れる胸はバクラの腕の間で形を変え、褐色の胸板を擦って波打っていた。
「っ……、は、あっ、ああ……っ!!」
奥まで目茶苦茶に突き込まれる快感に耐えるように、何とかバクラの言う通りにしようと、その激しい動きに合わせて腰を揺らしていくアイレン。
二人分の揺らぎがさらに奥を突き、アイレンは壊れたようにただ切ない声で啼き続けた。
「っ、きもちい、あっ、気持ちいいの……!!!」
「ああ……っ、どこが気持ちいいんだよ……?
言ってみろ、よ、アイレン……!!」
「っ、あ……!!
そこが……っ、あっ、バクラさま、が挿さってる、とこ……!!
はぁっ、繋がって、るところが気持ちいい、の……!!!」
快楽と慕情の奔流が羞恥を完全に押し流したらしいアイレンは、バクラに問われるまま、想いを吐き出していた。
その素直な反応にバクラの心臓は切なく収縮し、甘い言葉を返すかわりにアイレンを強く抱きしめ、夢中で下から彼女の中を突き上げて最奥を抉った。
色を含んだ苦しげな嬌声に混じり、水音と肉のぶつかる音が広がり、辺りの空気を震わせていく。
「っ、あ……!! す、好きで、す……んっああぁっ!!
すき、すきですバクラさ、ま……っ
はっ、はあっ、愛して、ます……!!
あいしてる、バクラぁ……っ!!! んっっ――」
普段の遠慮がちな言葉遣いも忘れ、ひたすらにバクラの名を呼ぶアイレン――
その口からついに愛の言葉が飛び出すと、バクラは思わずアイレンの唇を塞ぎ狂ったように貪った。
「んっ、んんっ!! ん……!!!」
いろんな角度からその柔らかい唇を貪り、絡めた舌を吸いながら絶えずアイレンを突き上げていく。
褐色の大きな手が彼女の全身を撫で、やっと離れたバクラの唇が肌を求めながらアイレンの首筋に落とされると、その細い首筋には赤い華のような痕がいくつも生まれていったのだった。
「っ……、お前は……っ、はぁっ、オレ様だけの……っ」
「あっ、バク、ラさ……っ、あぁっ、あっ」
「ッ……、クソっ、耐えられるかよ、こんな――
っアイレン……アイレン……ッッ!!!」
「ば、くら……、バクラぁ……っ!!」
「どこにも行かせねえっ、お前はっ、オレのもんだ……っ!!
一生愛してやるから……っ、
オレの隣に居ろッ、アイレン……!!!!」
「はい、……っあッ、あっ、バクラさ……っ」
「っアイレン……ッ!!! っは、いくぜ……!」
「や、わたしもっ、あ、……っちゃう、いっちゃ、あ――
だめっ、私も、もう……!! あ……!!!」
「アイレン……っ!!
……きだ、アイレン……!!!」
「あっ、バクラっ、あっ、あ――――
あああぁぁッッッ……!!!!」
「くっ……!!!!」
アイレンの身体がビクリと跳ねるのと同時に、バクラもその下半身を思い切り奥に突き込み――
最奥で爆ぜた精がアイレンの中に注ぎ込まれ、バクラの熱で全身を満たされたアイレンは、バクラに抱き着いたまま、切ない声を上げながら背筋をのけ反らせて果てていた――――
「うぅ……ん……
頭が……痛いです……」
「くそ……、身体が怠ィ……」
朝を迎えた二人は、気怠い身体と、未だアルコールの残滓が消えていない痛む頭を抱えて呻いていた。
あれから、事が終わってから二人でまた酒を口にしていたのだが――
絡んだ視線が再び情欲の炎を掻き立て、一度果てただけでは飽きたらず明け方になるまで睦みあっていたのだった。
最後の方は互いによく覚えていなかったが、それぞれの記憶には、互いから発せられたであろう淫らな言葉や、愛の言葉の断片だけが刻みこまれていて――
思い出そうとすると破裂しそうになる心臓に二人は、互いの顔をちょっとだけ見遣ると――
気まずそうに視線を逸らし、並んでただ、昇っていく朝日を眺めていたのだった――――
「お酒、おいしいけど怖いですね……いろいろと」
「ああ……! クク……お前は普段じゃ考えられないほど淫らな事を――」
「ッ!!!! なっ……!!
バクラ様こそ、普段絶対言わないような嬉しい言葉を――」
「あああうるせえ!!! 黙ってろ!!!」
「ふふっ……」
END
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bkm