「スキだよ!」
「…はぁ!?」


がっしゃん。手に持っていた槍を落として顔を真っ赤にしている彼の姿。
笑った顔も怒った顔も、照れた顔も、全部全部愛しく思えて。私本当にナインのこと大好きなんだなぁと思いつつ、武器を捨てた彼の喉元に剣先を突き付ける。くっ、と彼の喉が鳴る。参りました、と彼が両手を挙げたところで剣をしまって、思い切り抱きついた。


「ダイスキ」
「るせぇ…」
「ほんとだよ?」
「…知ってる」


ナインは?と聞くと、顔を真っ赤にしたまま俺も好きだと言ってくれた。想いが通じるというのはとても幸せなこと。これからも一緒にいようねって言ったら、照れた彼は伏せ目で肯定の返事をくれた。難しいこといっぱい考えてもよくわかんないけれど。やっぱりダイスキだ。この気持ちは本物だから。



この場所に、幸せを置いていきます。




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