小説 | ナノ
顕現できた。よかった。
いつもの錬剣術のように剣が自分の號を伝えてきたので、手に持って呼んだら目の前に知らん兄ちゃんがいた。しかし自分のマグネタイトの感覚があるので、おそらくこの青年が『刀剣男士』というやつなのだろう。
「俺の名は獅子王。活躍すっから、いっぱい使ってくれよな!」
「おお…イケイケな兄ちゃんっぽい…ええと、宇治川翠、デビルサマナーです。これからもう一振を顕現するので、説明はそれからでも大丈夫ですか?」
「おう、待っとく!」
というわけで黒と金で彩られた獅子王くんを後ろに、もう一振に向き合う。20センチくらいの短刀。
「…いまのつる、」
「ぼくは今剣!よしつねこうのまもりがたななんですよ!どうだ、すごいでしょう!」
なんかフライング気味に名乗りを上げられた。
いや待って、義経公って義経?ヨシツネ?え、まじで?
「ちょっと待って、相談タイムを要求します」
「え?いいですけど…ひとりでそうだん、ですか?」
***150723 みんなで相談です(人間とは言ってない)
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